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評価:
西 炯子
新書館
(2010-10-10)
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1〜3巻は部活のメンバー一人一人にスポットあてた他、
弓道部への姿勢のありかたなど、学園物として清々しく展開していました。
今回の最終巻は・・・
ハーフ美少年(おフランス産)、
超進学校の男子校(開明学園)、
角島県、弓道。
などなどのエッセンスをきかせながら、恋愛の嗜好や進路、親子など
複雑なテーマが、緻密に壮麗に紡がれています。
上質な純文を読んだかのような読後感です。
ア・・・!やっぱり性の壁、こえちゃいましたか・・・!?な展開ですが、
往年の西先生ファンには満足度が高い内容ではないかと思います。
あたくしの中でもSTAYの山王みちる編と並ぶ、近年での傑作かと・・・!
立ち上がりは静かに、途中緊張感を張りつめ、
強烈な余韻を残しつつ潔く終わった本作は、
まさに、1本の弓を放つ動作のようでした。
1〜3巻での登場人物がほとんどでてくるのに、散漫な印象になるどころか、非常に良いエッセンスになっています。
甘太郎(犬)もカワイイ一冊です。
以下、蛇足
笹原氏が開明高校に来た際に案内をしてくれたのは佐藤君であると・・・嬉しいです。
(でも西先生の描きやすいキャラの顔ですしねー^^)
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アマゾンの解説
それはほんの気まぐれの罰ゲームだった。
ある日健一は路面電車の中で、市内進学校に通うハーフのイケメンにキスされる。
健一、生まれて初めてのキス。 ところがそのキスに動揺していたのは……!?
ナイーブ弓道男子たちの青春、ついに最終巻!!
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